大王わさび農場はみどころ満載で入場料金も無料！クリアボートがオススメ！

長野県安曇野市に日本最大規模の敷地を有するわさび農場です。北アルプスを水源とする安曇野わさび田湧水群の中にあります。

この農場は黒澤明監督作品「夢」のロケ地としても知られています。

東京ドーム11個分！日本最大のわさび田は見どころ満載！

日本最大15ヘクタール(45,000坪)のわさび田には、北アルプスから毎日１２万トンもの水が湧き出しています。

湧水は年間を通して13℃と安定しています。この水温はわさびの栽培に最も適しているので、一年中わさびの収穫が行えます。

そのような広さと環境にある大王わさび農場はなんと全国のわさび生産量の約10％を占めています。また、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは１つ星を獲得しています。

観光農園として整備されているわさび農場は年間約120万人の入場者のある人気観光スポットで入場は無料です。

大王わさび農場のすぐ横を蓼川（たでがわ）が流れ、1989年の黒澤明監督作品『夢』のロケ地としても有名です。現在も撮影当時の茅葺き屋根の水車小屋が残されています。

映画「夢」は８話からなるオムニバス形式で、その中の「水車のある村」という話のロケ地として採用されたものです。映画を見た方であれば、あの美しい景色は印象に残っているかと思います。

蓼川は川底が見えるほど澄んでおり清流の中には梅花藻（バイカモ）がゆらゆらと揺れています。梅花藻は水中で梅の要は花を咲かせることからその名がついたもので、毎年６月初めごろに花を咲かせます。

水車は明治時代の水車小屋を再現したもので、清流の水でゆっくりと回る姿はとても癒されます。

さらに蓼川ではクリアボートに乗って地上とは異なる視線で景色を楽しむことができます。（安全のため３歳から）

開催時期は毎年４月後半から１０月末日ですが、詳しくは「安曇野汽船」にお尋ねください。

大王わさび農場の「大王」の名は敷地内にある大王神社に由来しています。かつて安曇野を収めていた魏石鬼八面大王（ぎしきはちめんだいおう）という怪力無双の首領がいました。

八面大王は安曇野の人々を守るため全国に侵略を進める坂上田村麻呂率いる中央政権軍と戦いました。場内には戦いの際、八面大王が立てこもった岩屋が再現されています。

そして、八面大王は敗れますが、中央政権軍はあまりにも強かった八面大王を恐れ再び蘇らぬように遺体を方々に分けて埋めました。場内には胴体が埋められたといわれており、大王神社として祀られています。

八面大王がこもったされる実際の岩屋は有明山に「魏石鬼ヶ窟」として残されています。また、中房温泉近くの合戦沢は田村麻呂と戦ったとされる場所です。

ちなみに、安曇野の言い伝えでは坂上田村麻呂が信州の人々に食料などの貢ぎ物を要求し、それを見かねた八面大王が戦ったとされますが、田村麻呂側の言い伝えでは、鬼と呼ばれ人々から恐れられた八面大王を田村麻呂が成敗したとされています。

【概要】
長野県安曇野市穂高3640
電話　0263-82-2118

【時間】
3月～10月　9:00～17:20
11月～2月　9:00～16:30

【入場料】
無料

【アクセス方法】
・マイカー利用の場合　
長野自動車道安曇野IC出口より直進　約10分

・電車利用の場合
松本駅からJR大糸線穂高駅下車、タクシー１０分あるいは安曇野周遊バス
安曇野周遊バスHP　 HP：http://www.nan-an.co.jp/bus/bus/22-2.html　

【駐車場】
無料
普通車　約350台　大型２５台

【混雑情報】
GW、夏休み、秋の観光シーズンには混雑が予想されます。とくに、お盆は安曇野ICから１０分という場所にあるため帰省の混雑も重なり農場近くはかなり渋滞します。

【周辺のホテル】
ホテルルートインコート安曇野豊科駅南
長野県安曇野市豊科4677-1
電話　0263-73-0044
安曇野ICから車で５分、豊科駅から徒歩２分という便利な立地です。

穂高温泉郷　ホテルアンビエント安曇野
長野県安曇野市穂高牧2230
標高1000ｍに建ち、地元民おすすめの眺めの良さです。

【周辺の食事場所】
場内レストランではわさびの茎を混ぜたご飯に鰹節とすりおろしたわさびを乗せた「本わさび丼」が名物です。すりおろしならではの強いわさびの香りを感じられます。

山と木々に囲まれた園内はどこを切り取っても絵になる風景です。そして、北アルプスの伏流水が湧き出したわさび田は名水百選にも選ばれ一見の価値があります。

また、この付近は道祖神の里としても有名で、わさび農場のある豊科地区だけでも138体（安曇野市全体では５８３体）の様々な姿の道祖神があります。道祖神巡りなどしてはいかがでしょうか。