鹿児島県の佐多岬は、北緯31度線上に位置する本土最南端の岬です。南端の断崖から50mほど沖にある大輪島には日本最古の灯台の1つ「佐多岬灯台」があります。
また、佐多岬には「御崎神社」という縁結びと交通安全の神様も祀られています。
この辺り一帯は霧島錦江湾国立公園に含まれており、切り立った岩場から太平洋の大パノラマを眺めることができます。
天気がいい時には種子島、屋久島、硫黄島などの鹿児島の離島も見ることができ、壮大な景色に感動します。
鹿児島県の佐多岬は本土最南端の秘境!
鹿児島県の佐多岬は、駐車場にたどり着くまでの道のりがそれなりにありますが、錦江湾や南国の景色を味わいながら進んで行きましょう。
エントランス広場にはトイレ・売店・休憩スペースを備えた佐多岬観光施設「公園エントランス」が設置されています。
特産品の販売や観光パンフレット、佐多岬灯台の資料展示も行われていますので、立ち寄ってみてもいいかと思います。
また、トイレはこの先にはないので済ませておくことをおすすめします。
公園入口はトンネルから始まり、展望所まで約800mの遊歩道を歩きます。そこまで遠くないように思いますが、自然の遊歩道ですので、動きやすい服装と歩きやすい靴をおすすめします。
トンネルを抜けてしばらくすると「御崎神社」があります。普段見るような神社とは違って、南国感あふれるたたずまいをしています。亜熱帯のジャングルに囲まれているため、一層独特の雰囲気があります。
遊歩道は基本的に一本道であり、案内看板も多数設置されているので迷う心配はなさそうです。ソテツなどの南国植物に囲まれたジャングルのような遊歩道を突き進むと、遊歩道からも絶景が見えてきます。
そして、2018年1月にリニューアルされた展望所からは大パノラマの絶景を味わうことができるのです。
※右側に見えるのが展望所、左の方の島に白く見えているのが灯台です。
日本最古の灯台の1つである「佐多岬灯台」は徒歩では行けませんので、展望所からじっくり眺めてみてくださいね。
この灯台はイギリス人の設計で、明治4年に設置されました。太平洋戦争時に焼失しましたが、再建されて今も海の安全に役立っています。
鹿児島県の佐多岬の地元民おすすめのポイント3選!
鹿児島県の佐多岬はその絶景も魅力ですが、地元民ならではの周辺おすすめポイントが3つあります。
ポイント1 佐多岬海域公園
佐多岬東方の枇榔島付近にある国内第1号の海中公園です。テーブル上に広がったサンゴ礁に色鮮やかな熱帯魚が群雄します。
タイミングが良ければウミガメの回遊も見られます。半潜水型水中展望船「さたでい号」で佐多岬灯台のある大輪島近くまでの遊覧を楽しむことができます。
乗船料金は大人¥2,000、子ども¥1,000で、所要時間は約35分です。営業時間は9:00~15:20、年中無休ですが、出航は天候に左右されるのでご注意ください。
ポイント2 荒平天神
県道68号線沿いにある海に突き出た島のような岩山の上に建立されている神社で、学問の神様・菅原道真公が祀られています。
大潮の満潮時には島に続く砂浜が海に沈むため、「海に浮かぶ神社」になります。海の青と鳥居の赤、砂浜の白と境内の緑など色のコントラストがとても美しい場所です。
社殿は岩山の頂上にあり、かなり急な階段を上りますので足元には気を付けて訪ねてくださいね。
ポイント3 道の駅 根占
佐多岬に向かう国道269号線の途中にある、九州最南端の道の駅です。こじんまりとした道の駅ですが、錦江湾の美しい海を目の前に美味しいランチが味わえます。
錦江湾の向こうには薩摩富士として有名な開聞岳も見ることができます。また、物産館では特産品販売もあり、本土最南「豚(トン)」の商品も販売しています。
営業時間:店舗・売店9:00~18:00、レストラン11:00~14:00
鹿児島県の佐多岬の基本情報など
【住所】
〒893-2604 鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
【電話番号】
0994-27-3151(佐多岬公園観光案内所)
【営業日】
通年
【営業時間】
8:00~日没まで
※公園エントランス内の観光案内所は、9:00~17:00(年中無休)
【定休日】
無休
【料金】
無料
【アクセス】
鹿児島空港から車で約2時間30分(高速道路使用)
鹿児島空港から車で約3時間(一般道使用)
鹿児島中央駅から車で約3時間(鹿児島港~桜島港はフェリー使用)
鹿児島中央駅から車で約2時間50分(鴨池港~垂水港はフェリー使用)
鹿児島中央駅から車で約2時間50分(高速道路使用)
志布志港から車で約2時間
【駐車場】
公園エントランス広場40台、第2駐車場350台
【トイレ】
あり(エントランス広場駐車場)
※駐車場から先にはトイレがないので、あらかじめ済ませておくことをおすすめします。
鹿児島県 佐多岬 まとめ
鹿児島県の佐多岬は、本土最南端で水平線の大パノラマを望める絶好の場所です。
鹿児島の南国感も存分に味わえる場所であり、2018年までにかつてより格段と整備されたためとても行きやすくなりました。
なかなか日本の端に行く機会は少ないと思いますが、ぜひ本土最南端の佐多岬に足を運んでみてください。