広島県福山市鞆町で毎年5月最終土曜に行われ、瀬戸内の小さな港町に初夏の訪れを告げます。瀬戸内海国立公園の名勝“鞆の浦”の夜空を彩る花火大会として数多くの見物客が訪れます。
弁天島の夜空にたくさんの花火が打ち上げられ、対岸には夜店が軒を連ねます。水面に映る花火は幻想的で、古い町並みの残る鞆の浦ならではの情緒を醸し出します。
2018年5月24日 日本遺産に認定。「瀬戸の夕凪が包む 国内随一の近世港町 ~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」一度は訪れてほしい鞆の浦です。
広島県福山市鞆の浦弁天島花火大会は鞆の街並みとのコラボが最高
日本遺産に認定された広島県福山市鞆町鞆の浦で毎年開催されている「鞆の浦弁天島花火大会」は瀬戸内海地域の1年で最も早い花火大会です。
弁才天を祀る弁天堂が建っていることから弁天島と呼ばれる小さな島から約2,000発の花火が打ち上げられます。花火自体は派手ではないため鞆の浦の街並みと一緒に鑑賞すると雰囲気が抜群で感動できます。
広島県福山市鞆町で行われる鞆の浦弁天島花火大会おすすめのスポット
鞆の浦に浮かぶ弁天島の夜空にスターマインなどの花火が打ち上げられ、海上に映える多彩なイルミネーションは、港町ならではの情緒を醸し出します。
幻想的な光の競演を満喫しに、ぜひ鞆の浦を訪れてください。そんな素敵な鞆の浦と花火を一緒に鑑賞できるスポットを地元民が教えます。
鞆の浦の街並みと花火を鑑賞できるスポット(その1)
地元民一押しのポイントは広島県福山市鞆町後地にある医王寺というお寺の境内から花火を鑑賞します。
医王寺の境内と遠く鞆の浦の街並みが一望できます。そしてその背後から2,000発の花火が舞い上がります。医王寺にはトイレもあるほか、付近にはお茶が楽しめる店などもあるので花火が上がるまでゆっくりとくつろぐことができます。
花火を見物する人も少なく超穴場だと思います。医王寺は天長3年(826年)に弘法大師空海が創建したと伝わる真言宗のお寺で、薬師如来立像を本尊とされています。
山の中腹に建っていて鞆の浦の街並みと瀬戸内海の穏やかな風景が堪能できます。境内へたどるまでの細い路地に現れる坂道や階段など、鞆の浦ならではの道のりも楽しめます。
鞆の浦の街並みと花火を鑑賞できるスポット(その2)
医王寺の裏山にある長い階段を登っていくと、「583」と刻まれた階段があります。その終点に「太子殿」があります。ここから見る鞆の街並みは最高の眺めです。
その場所からも花火を楽しむことができます。石段を583段登にはしっかりとした健脚が必要です。そのため花火見物客は意外に少ないです。足に自信がある方は太子殿がお勧めです。
ただし、帰りは暗闇の階段を歩いて帰らなければいけないので懐中電灯は必需品です。
花火が打ち上がるまでの待ち時間について
鞆の浦弁天島花火大会は毎年5月に開催されるため気候がとても良いので、少し早めに鞆の町に出向き街中を散策したいものです。
特に地元民お勧めは鞆の浦の初夏の風物詩、観光鯛網です。鯛網は、鞆の浦に約380年も伝わる伝統漁法です。外洋で冬を過ごした鯛は初夏、豊後水道・紀伊水道を抜けて、産卵のため波穏やかな瀬戸内海中央部の鞆の浦沖へとやってきます。
江戸時代初期までは陸地よりの地引網漁法でしたが、いつしか産卵に来る魚群を待ち構えて捕えることが考案されました。航海の安全と大漁を願う樽太鼓と大漁節が浜中に響き、弁財天の使い・乙姫が大漁祈願の舞を踊ります。
手船という小さな船で弁天島の弁財天に祈願して出漁。古式そのままに網がしぼられます。参加者は潮風に吹かれながら、海の上から漁の様子を見学します。
往時の姿をそのまま今に伝える観光鯛網は、見る人の心に深い感動を与えることでしょう。
島県福山市鞆町で行われる鞆の浦弁天島花火大会基本情報など
【概要】
広島県福山市鞆町で毎年5月最終土曜に行われ、瀬戸内の小さな港町に初夏の訪れを告げます。瀬戸内海国立公園の名勝“鞆の浦”の夜空を彩る花火大会です。
【開催日程】
2019年5月25日(土) ※雨天決行、荒天の場合は翌日に順延
【時間】
19:00~20:30(予定)
【開催場所】
広島県福山市 鞆の浦 海岸沿いほか
【アクセス方法】
車:山陽自動車道福山東ICから30分
バス:JR山陽本線福山駅から会場行き臨時バスで30分
【混雑情報】
18時から車両通行止め
【トイレ】
仮設トイレあり
【花火の種類】
スターマインが中心
まとめ
毎年5月の最終土曜日に開催されるため花火が始まる頃は肌寒いです。この時期は昼と夜の寒暖差があるので花火を見るときにはカーディガンやジャケットなど上から1枚羽織れるものがあるといいです。
また、地元民のお勧めスポットは夜になると街灯等も少なく回りが非常に暗く危険です。そのため、懐中電灯等の用意が必要です。