京王八王子駅から徒歩1分の場所にある「エルバレンシア―ノ」をご存知でしょうか。
ビルの狭い階段を降りた地下1階にあり、テーブル席が16席ほど、カウンターが5席のこぢんまりとしたスペイン料理のレストラン。
仕事で日本にやって来たスペイン人が「日本でここ以外のスペイン料理は食べられない!」と絶賛したほどの本格スペイン料理が楽しめるお店です。
マストオーダーはやっぱりパエジャ!
厨房は本場スペインで修業を積んだ日本人店長が一人で切り盛りしています。
厨房と言っても小さなお店なので、カウンター席からはお料理している様子を事細かに見ることができます。
ちなみに、忘年会や会社の飲み会などでテーブル席を利用するのも良いのですが、一皿一皿が小さめなので大人数でシェアすると本当に一口くらいづつしか食べられません(同じものを2皿づつ頼めば話は別ですが…)。
1人もしくは2人で調理過程を間近に見ることができるカウンター席を利用するのがおすすめです。
スペイン料理を代表するメニューといえばやっぱりパエジャです。そして、このお店のパエジャは、店長がパエジャのコンテストで優勝した経歴があるだけあって絶品です!
魚介の味が口いっぱいに広がり、程よい硬さのお米を噛めば噛むほど魚介の味が増していきます。お米のベチャベチャした甘さと粘りがパエジャの味を邪魔することが全くありません。
オーダーしてから作り始めるので、すいている時でも40分ほど時間がかかります。混んでいるときにはそれ以上時間がかかるので、最初のドリンクを注文する段階で頼んでおくことをおすすめします。
ところでパエジャ一品になんでこんなに時間がかかるのか疑問ではないですか。
料理にあまり詳しくない私は、パエジャってサフランで炊いたお米を白ワインとバターやらコンソメやらで炒めて魚介を乗せて盛り付ける簡単料理だと思っていたのですが、先日カウンター席のガス台前に座った時にパエジャを調理する過程を目にすることがあり衝撃を受けました!
ワインを飲んでしゃべりながらだったので細かい調味料などは見逃しましたが、ざっくり言うと、最初に魚介を炒めて魚介の出汁が出たところに生米を投入するんです!
そこからじっくり生米に火が通るまで煮詰めていきます。このお店はパエジャ用にガス台が2つしかないので、時間がかかるのも納得できました。
パエジャは2人前からしか注文ができませんが、余ったパエジャはお持ち帰り用のプラスチックパックをくれるので持ち帰ることもできます。
エルバレンシア―ノで私がおすすめする3品
パエジャを待っている約40分、もしくはパエジャよりも軽く食べたい時におすすめの3品をご紹介します。
①生ハム
スペイン産の生ハムらしいです。サラミもありますが、生ハムの薄い触感と塩加減が白ワインにとても良く合います。ビール派の人はもしかしたらサラミの方が合うかも知れません。
ちなみに生ハムはカウンターの前に塊が乗っていて、入り口を入った瞬間に目に入るくらい存在感が大きいです。
②スペインオムレツ
日本の居酒屋でいうところの出汁巻き卵。見た目は丸い卵焼きですが、中にホクホクのじゃがいもが入っています。
にんにく風味のマヨネーズをつけて食べるのですが、あっさりしていて一人でもペロッと食べてしまう美味しさです。
③マッシュルームのアヒージョ
エビのアヒージョもあるのですが、あえてマッシュルームをおすすめします。つまようじ1本で手軽に食べられるから…という非常にズボラな理由ですみません。
程よい塩気のオイルとマッシュルームが絶妙にマッチしていて、何度もパンのお替りを注文してしまうくらい美味しいです。
「エルバレンシア―ノ」
住所:東京都八王子市明神町4-2-10 八厚ビル地下1階
電話:042-642-3160
営業時間:18:00~22:30
定休日:日曜日
予定が決まっているなら絶対に予約しましょう!
お店が小さいので飛び込みで行くと入れないことが多々あります。以前、年末にしかも週末に友達4人で予約したときは3か月前でも希望した日時が取れませんでした。
平日はわりと予約の取れるチャンスはありますが、それでも早めの時間のカウンター席になることがあります。
予定が決まり次第、早めに予約した方が賢明です。でも、予約が少し先でも待った分だけ美味しいスペイン料理が食べられる間違いないお店です。