秋田県で毎年9月にいものこまつり㏌鶴ヶ池が開催されます。横手市山内地区の特産品「いものこ(里芋)」を使った郷土料理「いものこ汁」を食べながらステージショーやイベントを楽しもう、というお祭りです。
物販、屋台、縁日コーナーも種類が豊富で夜には打ち上げ花火も上がります。
<秋田県いものこまつりは参加型イベントもたくさん/h2>
秋田県横手市山内にある鶴ヶ池公園にて毎年9月の第3日曜日に「いものこまつり㏌鶴ヶ池」が開催されます(ちなみに山内の読みはやまうちではなく「さんない」です)。
山内地域では里芋の親芋の周りについている子芋、孫芋のことを「いものこ」と呼びます。山内のいものこは独特の粘りがあって、風味も豊かです。
同じ種を他の土地で植えても同じような粘りのある芋にはならないそうです。特に、このいものこを使った郷土料理「いものこ汁」は名物として地元で愛されています。
いものこ汁を食べながらみんなで楽しもう、ということから生まれたのが「いものこまつりin鶴ヶ池」です。鶴ヶ池公園は大きな池のほとりの公園で園内は遊歩道が整備され、大型遊具や野外ステージがあります。
さらに、池の水を引き入れた小川があり水車が回っています。いものこまつり㏌鶴ヶ池はこの鶴ヶ池公園の設備を余すことなく利用しておこなわれます。
会場は屋台や物販ブースのある展示即売部門と野外ステージ周辺のイベント部門に分かれます。10時から祭りの第一部が始まりますが野外ステージでオープニングセレモニーの後、もち撒きがありステージから豪快に餅やお菓子がばら撒かれます。
餅はつきたての柔らか餅ですが、1個1個ビニール袋に入っているので落ちても大丈夫です。このもち撒きのためだけに行く、という人もいるくらい地元の皆さんは本気で取る方はもちろん、撒く方もなんか殺気立っているし、餅はぶつかると結構痛いので小さい子はステージから遠くにいた方が安全です。
きちんと、遠くまで投げてくれますよ。その後、ステージでは民謡ショーやモノマネタレントのショーなど様々なステージが続きます。
午後にはよさこい演舞ステージショーがありますが、地元の子供たちのチームが一生懸命に踊っている姿に会場は大盛り上がりです。
ステージ以外の場所では参加型のイベントが行われます。いものこまつりならではの「全国いものこピラミッド競技大会」です。なんと、全国大会です。
小学生以下の子供1人を含む3人1チームで、3分間でいものこをピラミッド型に積みその高さを競います。単純なようでいて不規則な形のいものこを積み上げるのは難しく応援にも熱が入ります。
36組出場できますが、申込多数で抽選になってしまうことが多いです。他に「ちびっこ魚つかみ取り大会」もあります。こちらは参加者数は決まっていないので小学生までのちびっこなら希望者みんな参加できます。
公園内の小川に魚を放し、道具無しのつかみ取りで好きなだけ取ることができます。ただし、とった魚は放流禁止で焼いてくれる場所などはなく、各自持ち帰りとなっているのでクーラーボックスやバケツなどを持参する必要があります。
小川は子供の足首程度の深さですが着替えはもちろん、川底にはとがった岩などもあるので替えのズックや、サンダルがあったほうが安心です。
18時30分からは第2部の花火大会が始まります。なんと約3800発もの花火が上がるそうです。なかでも鶴ヶ池湖面で行われる「水中花火ショー」は湖面に映る花火が本当に水中で上がっているように見えてなかなか他では見ることができない花火です。
秋田県いものこまつり㏌鶴ヶ池の基本情報
●概要
秋田県横手市山内地域名産のいものこ汁を食べながらイベントやショーを楽しめるお祭り
●開催日程
毎年9月第3日曜日
●時間
第1部10時~17時 ステージショー、イベント
第2部 18時30分~20時 花火大会
※屋台などの展示即売部門は18時まで。花火を見る人はその前に食べ物、飲み物を調達しておこう
●開催場所
秋田県横手市山内の鶴ヶ池公園
●アクセス方法
祭り当日は会場の鶴ヶ池公園までは車で乗り入れできない。会場周辺に無料駐車場があり、会場までは無料のシャトルバスが運行している。
①車の場合、秋田自動車道横手ICから国道107号線を北上方面に進み、15分程度。
②公共の交通機関。最寄り駅はJR北上線「相野々駅(あいののえき)」。駅近くの山内庁舎からシャトルバスあり。駅前に祭り実行委員の方がいてバス停を教えてくれる。
●混雑情報
かなり人出が多く約4万人の人出がある。会場に入ってしまうと広いので気にならないが、道路はかなり渋滞する。横手市方面から向かう場合は途中のブドウ園周辺も混んでいるので特に渋滞する。
●トイレ
元々の公園のトイレの他に、仮設トイレ多数あり。公園のトイレは混みあうのでお急ぎの時は仮設トイレがおすすめ。紙切れもなく、仮設の手洗い場もあり、清掃も行き届いている。
●穴場スポット
花火を見る場合は早い時間から出かけると湖畔近くに場所をとれる。
●屋台情報
展示即売部門にお面やくじ引きなど縁日系の屋台、食事系の屋台多数あり。屋台の他、休憩コーナーが広くとってあるので座って食事ができる。いものこや地元の名産品が買える物産店もある。
●宿泊
花火を見るなら祭り翌日は敬老の日で祝日なので宿泊もおススメ。鶴ヶ池湖畔にあいのの温泉「鶴ヶ池荘」があり、館内から花火を眺めることもできる。ただし、当日は宿泊客以外は入館できないので注意。行楽シーズンでもあるので早めの予約がおススメ。
秋田県いものこまつり まとめ
・いものこ汁で特産品のいものこのおいしさを堪能しよう
・もち撒きは袋持参でゲットしよう
・ステージショーも盛りだくさん
・いものこピラミッド競技大会で賞品ゲット
・魚つかみ取り大会に参加するなら着替えをお忘れなく
広い公園で1日中楽しめるイベント盛りだくさんなお祭りです。山内地域でしか育たないという特産品のいものこを味わいながら楽しんでください。