秋田県横手市で毎年7月下旬に「全国線香花火大会」が行われます。市内中心に流れる横手川の蛇の崎川原で開催され、国産の花火にこだわった珍しい花火大会です。
線香花火のほかに手持ち花火も配られ、花火スペースで自由に花火をしたりイベントに参加もできます。
大会のラストにはおもちゃ花火の打ち上げがありますが、市販されているようなドラゴン花火とかなので大きな音や煙が少ないので赤ちゃんからお年寄りまで楽しめます。
秋田県の全国線香花火大会は体験型!
秋田県の花火大会といえば大仙市大曲の全国花火競技会が有名ですが、その1か月前の7月下旬に隣の横手市で行われる全国花火大会があります。
その名も「全国線香花火大会」!えっ、線香花火って地味…とあなどってはいけません。正直、私も引っ越してきて初めて聞いたときは「地味そう」と思いましたが…。
国産の花火にこだわっていて線香花火だけじゃなく手持ち花火、おもちゃ花火といわれるいわゆるドラゴン花火とか市販の打ち上げ花火が使われます。
座って打ち上げ花火を楽しむ花火大会と違って、自分たちも花火を楽しんだりイベントに参加したり体験型の花火大会です。
広い川原の会場は川原に降りる土手の小道沿いに市内の保育園、幼稚園の子供たちが描いた絵で作った灯篭が灯っていて幻想的で夏祭り気分を盛り上げてくれます。
観覧席などはないので無料ですが協力金を払うことによって線香花火や手持ち花火が配られます。協力金の一部は東北の被災地の子供たちに花火を配るプロジェクトに使われるそうなので、自分たちも楽しめてボランティアにも参加できてちょっとうれしい気分になります。
配られた花火は会場内に設けられたフリースペースで自由に楽しめるので、線香花火の玉の取り合いをしたりと盛り上がります。
フリーで花火を楽しむ以外にイベントもあって夕方、暗くなる前に小学生以下の子供たちを対象とした落下傘花火「残月」が打ち上げられます。思いっきり広い場所で降ってくる落下傘を追いかけるなんて今では贅沢な楽しみですよね。
そして、メインの線香花火にまつわるイベントも。線香花火の長持ち大会です。誰でも線香花火をするとき長持ちさせようと競ったりしますよね、それを大真面目に大会にしちゃってます。
風の影響がないようにボックスが作られていてその中に花火を持った多手をさしこんで火をつけるという本気度高めです。
参加者は長持ちさせるためにしゃべらないし、動かないので静かなのだけど気迫が伝わってきて地味だけど熱い大会です。
花火以外にも浴衣&甚平コンテストもありますが、浴衣着付けできない人も安心の無料着付けコーナーもありますよ。そのほかにはじゃんけん大会もあります。
大会ラストにはやっぱり打ち上げ花火。しかし線香花火大会は普通の花火大会は違います、打ち上げ花火といっても「おもちゃ花火」です。
いわゆるドラゴン花火とか市販の打ち上げ花火が打ち上げられますが高く上がらないので派手さはないもののたくさんの吹き出し花火が次々に火がつけられていく様子はナイアガラの滝のようでとってもきれいでゆったり楽しめます。
大きな音が鳴ったり、火の粉が降ってきたりはしないので赤ちゃん連れも安心して楽しめます。
秋田県の全国線香花火大会を楽しむおすすめポイント
秋田県の全国線香花火大会は大きな花火大会と違って、自分が花火を楽しむ体験型なので子供も飽きずに楽しめます。子供だけじゃなく、もちろん大人も楽しめます。そこで大人が楽しむためのポイントを紹介します。
ポイント1
橋の上からの眺めも楽しむべし!会場の蛇の崎川原にかかっている蛇の崎橋。会場が見渡せるので花火が全部見えるし、川面にうつる花火も見えて幻想的です。
打ち上げ花火の前の夕暮れ時もお勧めで薄暗い中に浮かぶ、手持ち花火や子供たちの灯篭もきれいです。
そして、反対側を見ると夕焼けに映える横手城と川原に建つ観音寺の鐘つき堂と対岸の蛇王神社が一望できて絶景です。
暗くなってしまうと神社やお寺は見えなくなってしまうので日暮れ前にぜひ、見てほしいです。
オススメは行きで橋の上から夕暮れの横手城の景色を楽しみ、打ち上げ花火の時間に合わせて帰り支度をして橋の上から花火を楽しんでから帰るコースです。
ポイント2
名物「横手焼きそば」が楽しめる!会場には屋台がたくさんあって横手名物「横手やきそば」や焼き鳥があって夕食を済ませることもできます。
飲食用にテーブルとイスもありますが時間によっては混雑しているのでレジャーシートやピクニックテーブル、イスがあると便利です。
ポイント3
昔ながらの縁日コーナー!市内の高校生による型抜き屋台、金魚すくい、ヨーヨーすくいやくじ引きなど昔ながらの遊びが楽しめて大人も思わず夢中になってしまいます。
秋田県の全国線香花火大会の基本情報
【概要】
国産の花火にこだわった珍しい手持ち花火メインの花火大会
【開催時期】
毎年7月下旬の17時から21時。土曜日に開催されることが多いようです。秋田県横手市の観光協会のイベントカレンダーで確認できます。
【観覧料】
無料。協力金を払うことで線香花火、手持ち花火のセットが配られます。金額は自由ですが、金額によって配られる花火の量が変わります。
【開催場所】
秋田県横手市蛇の崎川原
【アクセス】
会場に駐車場はなく横手市庁舎の駐車場が無料で開放されていますが、徒歩で10分くらいかかりやや遠いので小さいお子さんのいる方はベビーカーがあるといいと思います。駅からも20分程度かかりアクセスはあまりよくないです。
【混雑状況】
屋台周辺は混雑していますがそれ以外は混んでいないのでイベントも余裕をもって楽しめます。
【トイレ】
会場内に仮設トイレが設置されていてバリアフリーのトイレもあります。トイレの数は多く間に合わない!というこ
とはないです。
【穴場スポット】
打ち上げ花火の時間は橋の上も混雑しているので対岸に渡ってしまうと空いていてゆっくり見れます。
【花火の種類】
線香花火、手持ち花火、おもちゃ花火
【場所取り】
打ち上げ花火はメインではないので場所取りは不要です。
【屋台情報】
地元の飲食店の屋台が出ていて横手焼きそばや焼き鳥が楽しめます。会場外にも名物ババへらアイス、フラッペなども多数あります。
【宿泊】
夜の祭りなので遠くからおいでの方は宿泊をお勧めします。
まとめ
・秋田県の全国線香花火大会は体験型
・イベントもたくさん
・大きな花火が上がらないので赤ちゃん連れも安心
・屋台で名物横手焼きそばも楽しめる
打ち上げ花火もいいですがたまにはみんなでワイワイ花火をして楽しみたい、という方にぜひおすすめす!!