毎年2月15,16日に秋田県横手市の小正月の行事「横手かまくら祭り」が開催されます。
横手市役所本庁舎前の道路をメイン会場として市内各所に大型かまくらが作られ各会場はシャトルバスで巡ることができ、かまくら作り体験などイベントに参加もできます。
メイン会場のかまくらの中では地元の中学生が甘酒と焼餅でおもてなししてくれるので寒い冬でも暖かいかまくらの中でほっと一息付けます。
秋田県のかまくら祭りはあたたかい！
日本有数の豪雪地帯秋田県横手市で行われる横手かまくら祭りは小正月の2月15,16日に行われる伝統行事でなんと約450年もの歴史があります。
横手のかまくらは一般的なドーム型のものとは違い円柱形のような独特な形をしています。これは長い歴史の中で観光化がすすみ、交通の邪魔にならないように裾野がなくなっていって現在の形に落ち着いたようです。
２月になると職人たちが少しずつ踏み固めながら時間をかけて作りますが、その数なんと大小合わせて約100個！
日中はかまくら作り体験などのイベントがありますがメインの祭りは18時から21時まで。暗くなってくるとミニかまくらやイルミネーションに明かりが灯されとても幻想的です。
18時になると地元の中学生がかまくらの中で「あまえこ」と呼ばれる甘酒と七輪で焼いたお餅をふるまってくれます。
地元の方言で「はいってたんせ」＝入ってください、と声をかけてくれて、中に入ると「おがんでたんせ」＝水神様を拝んでください、と言われるので水神様にお賽銭をあげて甘酒とお餅をいただきます。
なので、この二つの方言を覚えておいてください。かまくら見物をして冷えてきたらかまくらで暖をとってまた見物して…とかまくらのはしごも楽しいですよ。
各会場はシャトルバスで巡ることができますが有料の区間もあるので注意です。シャトルバスは市の職員さんたちが運航してますが質問に気軽に答えてくれるので地元の情報も入手できます。
かまくらの中は思ったより広くて大型のものは7,8人は入れます。地元の子供たちとはもちろん、観光客同士の交流も楽しめるのはかまくらの暖かさのなせる業かもしれません。
秋田県かまくら祭りおすすめポイント！
大型のかまくらだけじゃない、ミニかまくらも雪像もあります！
ポイント1
雪原に一面のミニかまくら！横手川の蛇の崎川原と小学校校庭にミニかまくらが作られ祭りの時間になると全部のミニかまくらの中にろうそくが灯されます。
電球とは違うチラチラ揺れる温かい明りが白い雪原に広がる光景はとっても幻想的です。どちらの会場も無料シャトルバスが巡回してますが小学校はメイン会場から徒歩でも10分以内です。
途中、企業やお店がミニかまくらや雪像を作っているのでそれを見ながら歩いていくのも楽しいです。
そして、小学校のミニかまくらの中には作った小学生の願い事が書いた短冊が入っていて世界平和を願うもの、将来の目標を書いたもの、欲しいおもちゃを書いたものと個性があふれていて面白いですよ。
ポイント2
ミニかまくら作り体験！横手市役所前の光明寺公園にてミニかまくら作り体験が出ます。作り方は簡単で30分くらいでできます。
そして、夜にはろうそくが灯されます。自分が作ったかまくらは特にキレイに見えますよ！
公園には雪像もありますが、雪が積もっていたり逆に溶けていたりで原形をとどめていなかったりでモデルは何なのか推理するのもまた楽しいです。
ポイント3
カップルで「ラブかま」に！祭りは15,16日ですが前日の14日にもバレンタインデーにちなんだイベントがあります。
JR横手駅東口から徒歩約5分の横手イーストに「ラブかま」が作られます。入り口がハートになっていてカップル向けに少し小さめ。
中で記念撮影をしたり、占いコーナーもあってデート気分が盛り上がります。かわいいデザインのかまくらでインスタ映えするのでお友達同士でも楽しめますよ。
秋田県かまくら祭りの基本情報
●概要
小正月の伝統行事。市内各所にかまくらが作られる雪祭り。
●開催日程
毎年小正月の２月15日,16日
●時間
メインの祭りは18時から21時。かまくら体験など日中のイベントもあり、早いものは9時30分から。
●チケット情報
有料イベント「かまくら先取り体験」のみ事前に電話予約が必要。申し込むとかまくら1基、1時間2,000円で貸し切れます。（お餅、ミカン付き）
（社）横手市観光協会℡0182-33-7111
シャトルバスには有料区間あり
●開催場所
メイン会場は横手市役所本庁舎前。その他市内各所に会場がありシャトルバスで巡回している。
●アクセス
それぞれの会場にも駐車場はあるが駐車可能台数は少ない。横手市体育館の駐車場が臨時無料駐車場になっていてメイン会場まで無料のシャトルバスが出ている。
道路も混雑しているので体育館に駐車して各会場を回るのがおすすめ。 電車の場合はJR横手駅東口からメイン会場までは徒歩10分程度。
●混雑状況
18時の祭り開始直後はかまくらに入るために行列ができるので、夕食後の19時以降にかまくら巡りをすのがおすすめ。 道路は夕方なので渋滞していたり、雪が積もっているので無料駐車場に停めてシャトルバスを活用するのがオススメ。
●トイレ
市役所、併設のかまくら館のトイレが解放されているがここ以外の会場も公衆トイレ、コンビニがあるので不便はない。
●穴場スポット
市内の企業やお店も祭り期間中、かまくらや雪像を作っていていろんなところでお祭り気分が味わえる。中でも古着屋さんが古着で作ったかまくらを作っいて面白い。無料駐車場の横手体育館の近くにあるので必見。
●前夜祭
前日にはかまくら撮影会、バレンタインデーにちなんだ「ラブかま」のイベントが行われる。
●屋台情報
横手市役所本庁舎横に屋台広場があり。飲食スペースは広く屋根とビニールカーテンがかかっていてストーブもあるので寒くない。
●雨天時
雨天でも決行ですが、雪が溶けて地面がシャーベット状になって滑りやすくなったり冬の雨は濡れるとやはり寒いのでコートの上にさらにレインコートや雨合羽を羽織ったほうがいいかも。
暖冬の場合でもかまくらは丈夫に作ってあるので崩れませんが雪像や地面がグチャグチャになってしまうので天候に左右されやすいのが難点。
●宿泊
人気おある祭りなので市内のホテルは満室状態なので早めの予約が必要。
秋田かまくら祭りのまとめ
・秋田県かまくら祭りは小正月の伝統行事
・かまくらで「あまえこ」と焼餅で温まろう
・雪原一面のミニかまくらは必見
・各会場はシャトルバスで移動しよう
豪雪地帯の真冬のお祭りなので防寒対策を万全にしておいでください。かまくらや雪像を見物するのも楽しいですが一面の雪景色も圧巻です。行きかえりの街並みもお楽しみください。