四季折々に見所のある京都ですが、特に春は美しい桜を求めて世界中から人々がお越しになります。アクセスのよいところは昼も夜も大変混雑しています。
4月の一時期しか満開の桜を楽しめず、ベストなタイミングを逃した経験のある方も多いかと思います。今回ご紹介する原谷苑は4月上旬から下旬まで様々な桜を楽しむことができる珍しいところです。
約4千坪もの敷地に20種類以上400本を超える桜が植えてあります。お勧めのアクセス方法や服装、実際に行った際に気づいた点を踏まえてご紹介していきたいと思います。
原谷苑はお花見におすすめ!その魅力は?
京都洛北の原谷というと静かな住宅地で、こんな所にこんなに華やかな風景が広がっているなんて!と驚くことに間違いありません。
その昔、原谷地域は京のゴミ捨て場のような荒地だったそうです。そこから原谷開拓団やご当主の方々のご苦労により現在の姿となっていることにも驚きました。
観光の前にぜひHP内の歴史の項目を確認すると感動もひときわです。見上げる空一面の桜、そこから目を落とすと山吹やツツジ、桃などの花々が広がり、春が目に心に染み渡る風景が魅力です。
お花見スポット 原谷苑の詳細情報
実際に2018年4月7日に行った際に気づいた点を踏まえて色々な情報をご紹介します。
【概要】
京都洛北、京都市北区にある正式名称は原谷苑(青山荘)です。個人所有の桜苑で、所有者は四代目当主村瀬浩司さんです。桜の時期以外には、梅、紅葉の時期も一般公開されています。広さ約4千坪、植樹されている桜の種類は20数種類で400本以上と京都市内でも有数の桜の名所です。
【開催日程】
4月上旬から下旬、花見時期は無休
【公開時間】
9:00-17:00、入園受付は16:30まで
【拝観制限時間】
なし、所要時間は概ね1時間〜2時間
【チケット情報】
前売りなし、土日祝日1500円、平日1200円
(ピーク時は1500円とされる場合もあります。当日東口のチケット売り場を要確認)
【ホームページ】
http://www.haradanien.com/index.html
【開催場所】
〒603-8487 京都府京都市北区大北山原谷乾町36
【電話】
075-461-2924
【駐車場情報】
駐車場はありますが、4月は使用不可です。近隣200mほどのところに原谷公園前に「タイムズ原谷公園前」という駐車場があり、60分200円です。5台停めることができます。
【アクセス方法】
HP上で市バスの利用、マイクロバスでの乗り込みは控えてほしい旨述べていらっしゃいます。原谷苑周辺はほとんどが住宅地のため住民への迷惑を考慮してのことです。
市バスや無料送迎バスは時刻表通りには全く動かないほどです。長蛇の列のため、タクシーをお勧めします。帰りのタクシーは、タクシー乗り場にほぼいませんので事前に準備しておくことをお勧めします。
行きはかなりの傾斜の登り道なので徒歩はお勧めできませんが、徒歩の際は必ず歩きやすい靴で行くようにしましょう。
参考:私の利用したアクセス方法
行き:地下鉄北大路駅から市バスに乗り、渋滞のため途中下車後タクシー
帰り:御室仁和寺まで徒歩で山を下り、観光後、地下鉄太秦天神川駅までタクシー
【公共交通機関】
京都市営地下鉄北大路駅から京都市バスのM1系統で原谷農協前もしくは原谷終点で下車、徒歩2分
【タクシー】
※途中、渋滞などにより時間は変わります。
地下鉄北大路駅またはJR円町駅より約10分。
阪急西院駅より約15分。
金閣寺のタクシー乗り場またはわら天神前から約5分。
【混雑情報】
苑内は広いため、さほど混雑はしません。東口付近は登りになっているためやや混雑します。
【トイレ】
苑内に3つ、苑外に1つありますが、近づくと悪臭がしました。気になる方は事前に行くことをお勧めします。
【観覧席】
苑内に数カ所座る場所あり、レジャーシートや椅子の持ち込みは不可
【持ち込み禁止のもの】
飲食物、敷物、三脚、ペット
【禁止事項】
場所取り、ウェディングなどの撮影
【屋台】
なし
【周辺ホテルの有無】
なし
【周辺の食事処】
なし。御室や金閣寺周辺まで出るとあり。
【苑内の食事処】
あり。要予約。電話予約のみ。あまざけなど飲み物あり。
【雨天時】
雨天決行。雨宿りする場所ほぼなし。
【デートに向き不向き】
デート向き。京都市内でまさにお花畑、桃源郷のような場所はここに勝る所はないと思います。アクセスは少し大変ではありますが、ハイキングデートのつもりで出かけると、きっと心の洗われる感動を二人で共有できると思います。
【回り方】
チケット購入後東口から入り、北方向の傾斜に向かって観覧を進めて反時計回りに見るとスムーズです。その時の苑内の動きに合わせて自由に観覧するといいです。
【服装】
靴はスニーカーなど動きやすい靴必須。整備れた歩道ではなく、土の上を歩きます。雨天時は雨具必須。傘でもいいですが、桜を見上げにくいと思う場合は雨合羽がいいでしょう。
【家族や赤ちゃん連れで行く際の注意点 】
抱っこ紐などでの工夫を勧めます。地面が土で傾斜もあるのでベビーカーで来ている方は苦戦していました。
【お年寄りや足腰が悪い方と一緒に行く場合】
靴は歩きやすいものを履いてもらってください。苑内は連なって歩きながら観覧します。
傾斜もあるところが多いので車椅子の方は付き添いの方がいれば可能かと思われますが、長時間経っていることが負担になる方は苑内の食事処を予約してそちらからの観覧をお勧めします。
杖をついての自立歩行ができる方は楽しく観覧されていたようにお見受けしました。
【客層】
日本人が多い。外国人は1〜2割ほど。20代から80代くらいまで年齢層は幅広かったです。
原谷苑のまとめ
京都市内でもこんなにも多くの種類の桜を見られるところはありません。中心地だと並んで観覧することが多いですが、こちらは自由なペースで空一面の桜をゆっくりと眺めることができます。
桜以外にもツツジ、ミツマタなど様々な植物を見ることができお花畑に来たかのような気分になることが出来ます。和紙の原料のあのミツマタ!?と初めて見たので驚きました。
行き帰りで長い距離を歩く可能性があるので、足に合った動きやすい靴でお出かけ下さい。おにぎりなど簡単な食事でさえ持ち込み不可なので、もし持ってきた場合は東口手前の休憩所で召し上がってから観覧をスタートされるといいかと思います。
歴代当主の方々が大変なご苦労をされて今日に至る、個人所有の桜苑ですので、マナーを守ってご観覧いただければと思います。
帰りに仁和寺を観光しましたが、原谷側からのアクセスは混雑していなかったのでこれもお勧めです。アクセスに時間を要するので、ぜひご紹介した方法で事前にプランを作って楽しんで頂ければと思います。