岩手のもぐらんぴあは日本唯一の地下水族館!おすすめポイントは?

岩手県久慈市にある「もぐらんぴあ」は久慈湾北岸にあり石油備蓄基地の坑道を利用した水族館と石油文化ホールによる複合施設です。

東日本大震災の津波で被災して営業停止となりましたが、2016年に元の場所で営業再開し今では復興のシンボルとなっています。

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岩手県久慈市の「もぐらんぴあ」は日本唯一の地下水族館!!

朝ドラ「あまちゃん」で有名になった岩手県久慈市の久慈湾北岸に国家石油備蓄基地があります。その作業坑道を利用したのが石油文化ホールと水族館、防災学習コーナーからなる地下水族科学館「もぐらんぴあ」です。

なんと、日本唯一の地下水族館なんですよ。地下坑道のトンネルに石油文化ホールと水族館があって、4階建ての管理棟に産直ショップ、防災学習コーナーなどがあります。

2011年の東日本大震災の津波の被害を受け、営業休止となり一時、久慈市街地に移設されていましたが、2016年4月に元の場所にリニューアルオープンしました。

水族館のある地下坑道内は岩盤がむき出しのトンネルで天井や壁から地下水がにじんでいて少し肌寒いです。薄着の夏は特に一枚羽織るものが欲しくなります。

トンネル内に入ると「石油文化ホール」があって、天井から下がる大きな首長竜の模型がお出迎えです。ここでは地球誕生から石油利用の歴史、備蓄施設についての紹介がパネルや立体模型で紹介されています。

トンネルの奥には実際に坑道を掘削した作業車が展示してあって運転台に登ることもできます。そして、発破体験コーナーがあり発破ボタンを押すとサイレンが鳴って、爆発音とスクリーンに爆発の映像が映し出されます。

けっこう、大きな音が鳴るので大人もちょっとテンション上がってしまいます。

そして、いよいよ水族館です。久慈湾近海の魚やクラゲの展示、お魚とのふれあいコーナーと盛りだくさんです。なかでも目玉はドクターフィッシュ体験のコーナーです。

ここは手だけじゃなくて、足湯のように座って足を入れることができる水槽もありますが、体験の後は温水シャワーがあるので安心です。このコーナーのみ入館料とは別に利用料100円がかかり、手や足をふけるタオルが付いてきます。

ただし、おしぼりサイズなので足を拭くにはちょっと足りない気がします。さらに、入り口から奥にありますが、利用のチケットは入り口の受付じゃないと買えないのです。

なので、実際に見て体験したい!と思ったらわざわざチケットを買いに受付まで戻らなくてはならないのが難点です。なので、ぜひ体験したい!と思う方はタオル持参と入館料とともにチケットを買っておくことをおススメします。

他にもトンネル水槽やサンゴ礁の生き物が展示されていたり、ドラマ「あまちゃん」で有名になった北限の海女の展示スペースがあり、海女の漁の実演ショーも楽しめます。展示されている魚や亀のかなには震災時の津波の中、生き残った生き物たちもいて、感動的です。

管理棟には売店や防災学習コーナーがありますが4階には「さかなクン」の展示コーナーがあり、5階は展望台になっていて石油備蓄基地や三陸の海を眺めることができます。

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水族館としてはスペースも狭く展示数も少ないかな、と思いますがその分入館料も良心的で独自の展示が多いです。

岩手県の「もぐらんぴあ」のおすすめポイント

●ポイント1 震災を生き抜いた「かめ吉」に会える

東日本大震災の際に、館内に津波が押し寄せ建物は全壊し、スタッフや来館者は無事でしたがほとんどの生き物がなくなってしまったそうです。そんな中、生き延びたのがアオウミガメの「かめ吉」です。

管理棟に展示されている震災時の写真と暗い水槽の中を泳ぐ、かめ吉を見つけたときのスタッフの喜びを綴った文章を見てからかめ吉を改めてみると何とも言えない感動に包まれます。

かめ吉の静かな表情が何かを悟ったような神々しいものに見えるような気がします。

●ポイント2 ファンは見逃せない!!「さかなクンコーナー」

もともと交流が深かったさかなクンはたびたび、もぐらんぴあを訪れ、講演したりしてました。その縁があって震災後、応援団長として展示する生き物が少ない頃、自分が描いた絵や育てた魚をプレゼントして支援したそうです。

今も管理棟4階に「さかなクンコーナー」があります。様々なさかなクングッズやさかなクンが実際に利用した白衣が展示されています。

また、自分で育てたフグやハリセンボンがさかなクンの直筆の解説パネルとともに展示されています。さかなクンの熱心な復興支援の姿勢にファンじゃなくても惚れてしまいます。

岩手県地下水族科学館「もぐらんぴあ」の基本情報

【概要】
国家石油備蓄基地の地下坑道を利用した水族館と石油文化、防災について学べる複合施設

【営業時間】
4月から10月、9時~18時  
11月から3月、10時~16時 ※最終の入館は閉館30分前まで

【休館日】
月曜日(祝日の場合はその翌日)※臨時休館等あり

【入館料】
一般700円、高校生・学生500円、小学生・中学生300円、幼児無料
※障がい者手帳提示で、割引あり

【アクセス】
海岸沿いでアクセスは悪い。
車の場合・国土45号線にて久慈に向かう。国道45号線久慈自動車道には入らず、信号交差点を直進すると、入り口の標識あり。

※ナビには国家石油備蓄基地として表示されている場合もある。

公共の交通機関の場合・JR久慈駅からタクシーで2500円程度。JR陸中夏井駅からタクシーで1000円程度。公共の交通機関のアクセスが悪く、駅からバスはあるが、月水金のみの運行。

【駐車場】
無料駐車場有

【混雑情報】
あまり混雑することはない

【トイレ】
水族館のある地下坑道内にはトイレはない。地下は冷えてトイレが近くなってしまうので水族館に入る前にトイレに入っておくのがオススメ。管理棟の1、2、3階にあり。おむつ替えは2階のベビーコーナーでできる。

【お土産】
管理棟1階にあるショップにてさかなクングッズが販売されていて、オリジナル商品もたくさん。また、ここでしか買えない地元のお母さんたちの手作りの着物の端切れなどで作った魚のマスコットが和風でおしゃれ。

【お食事】
食事処はないので近隣のレストランを事前にチェックしておくことをおススメ。レストハウスにて三陸うにやホヤのアイスクリームが買えるので話題作りにぜひ。

もぐらんぴあのまとめ

・「もぐらんぴあ」は日本唯一の地下水族館。
・地下なので肌寒いので夏でも羽織るものを持とう。事前にトイレも忘れずに。
・ドクターフィッシュ体験をする場合はタオル持参と受付でチケットを買っておくことを忘れずに。
・震災を生き延びたかめ吉に会おう。
・さかなクンコーナーをみてさかなクンの優しさにふれよう。

アクセスが悪く水族館としては規模も小さめだが、ここにかしかないものがたくさんあり、展示もとても工夫されています。水族館で魚と触れ合うだけじゃなく石油や防災についても学べるのでお子様連れにおススメです。

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